内視鏡について 内視鏡について

内視鏡について

当院ではすべての内視鏡検査を「消化器内視鏡学会専門医/指導医」である院長が行っています。
専門施設で培った豊富な経験と実績に基づいた技術に加え、最新鋭のオリンパス社製内視鏡システムの使用や「消化器内視鏡技師」の資格を有する看護師の介助などにより、患者さまには最良な環境で検査・治療を受けていただくことができます。

当院の内視鏡の特徴

  • 1.高い診断力と高い技術をもって、やさしく、丁寧な検査を行います。
  • 2.鎮静剤(静脈麻酔)を併用し、苦痛の少ない検査・治療をお受けいただけます。
  • 3.胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は鼻からと口から、どちらも行っておりますのでお選びいただけます。
  • 4.最新鋭の内視鏡検査機器を導入し、正確な診断と確実な治療が行えるように努めています。
  • 5.検査時にその場で大腸ポリープ切除をお受けいただけます。(日帰り大腸ポリープ手術)
  • 6.おなかの張らない炭酸ガスを使用して検査を行います。
  • 7.「消化器内視鏡技師」の資格を有する看護師が勤務しています。
  • 8.胃カメラと大腸カメラを同時に行うことも可能です。(例外はあります)
  • 9.内視鏡スコープや処置具の徹底した衛生管理を行っています。

胃カメラ(上部消化管内視鏡)

胃カメライメージ

高い診断力をもって、苦痛の少なく、
安全を重視した検査を内視鏡専門医/指導医が行っています。

胃カメラは正式には「上部消化管内視鏡検査」と呼ばれ、胃だけでなく食道・胃・十二指腸の観察ができます。逆流性食道炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの診断のほか、胃癌や食道癌の早期発見に有用です。日本人に多い胃癌はいかに早期に見つけられるかがカギになりますが、早期の段階で症状がでることはなく、症状のない方も定期的な胃カメラ検査を行うことをお勧めします。過去に苦しい内視鏡検査を体験された方もおられるかと思いますが、当院では苦痛の少ない内視鏡検査を受けていただけるように希望に応じて①眠っている状態での胃カメラ(静脈麻酔法)②鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡検査)を選んでいただけます。

  眠っている間に口から
胃カメラを行う方法
(静脈麻酔を用いた鎮静法)
鼻からの胃カメラ
(経鼻内視鏡)
メリット
  • ・眠った状態で検査を行うため、ほとんど苦痛を感じません。(個人差があります)
  • ・胃癌のリスクが高い方(胃癌の治療歴や家族歴がある方、進行した萎縮性胃炎といわれている方、ピロリ菌を除菌された方など)はより精度が高いこちらの検査をお勧めします。
  • ・「オエッ」(咽頭反射)となりにくい。
  • ・検査中も会話が可能です。
  • ・検査終了後すぐに帰宅でき、仕事も可能です。
デメリット
  • ・検査終了後30-60分程度リカバリー室で休んでいただく必要があります。
  • ・鎮静剤を使用した際は検査当日の車やバイク・自転車の運転はできません。
  • ・鼻の狭い方は鼻の痛みや出血が起こりえます。
  • ・口からの胃カメラに比べ、検査時間がやや長くなります。

検査の流れ

1.検査の予約
診察時もしくはお電話にて検査を予約してください。
※血をサラサラにする薬(抗凝固剤、抗血小板薬)を内服している方は、薬剤の種類に応じて検査の数日前から服用を止めていただく場合がありますので、事前に申し出てください。

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2.検査前日~当日
  • ・前日の夕食は消化のよいものを午後10時までに済ませてください。(水分(水・お茶)はお飲みいただいても構いません)
  • ・当日朝は食事をせずに来院ください。但し、心臓、血圧、神経内科の薬のみ、6時までに内服してください。

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3.当日来院後
問診 当日の体調や既往歴、服用中のお薬、アレルギーなどについて確認させていただきます。
前処置 胃の中を観察しやすくする薬(あわや粘液をなくす薬)を服用いただきます。
経口内視鏡
(希望の方は鎮静剤を使用)
  • 1.のどの麻酔をします。
  • 2.点滴を行い、胃の動きを抑える薬や鎮静剤を注射します。
経鼻内視鏡
  • 1.鼻の通りをよくする薬を点鼻します。
  • 2.ゼリー状の麻酔薬を鼻に注入します。
  • 3.麻酔薬を塗布したスティックを鼻に挿入し、麻酔を追加します。
検査開始 検査中は必要に応じてモニター装置で監視しながら検査を行いますのでご安心ください。
検査後 鎮静剤使用の方は回復室で30分~60分程度ゆっくりお休みいただきます。
  • ※車・バイク・自転車の運転はできません。
検査結果を説明後、帰宅いただけます。
  • ※車・バイク・自転車の運転も可能です。
  • ※お仕事に行くこともできます。
当日にモニターを見ながら検査結果を説明いたします。顕微鏡検査(病理検査)を追加する場合もあり、約10日後に最終結果をご説明させていただきます。

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4.検査後の注意事項
  • ・経鼻内視鏡を行った場合は鼻を強くかまないでください。
  • ・検査後、1時間たってから水分を摂取していただき、むせなければ飲食を再開いただけます。
  • ・鎮静剤・鎮痛剤を使用した方は検査当日、車・バイク・自転車などの運転はできません。

大腸カメラ

大腸カメライメージ

高い診断力と技術をもって、
やさしく、
丁寧な検査と確実な
治療を行っています。

近年、食事の欧米化に伴い我が国において大腸癌は年々増加傾向にあります。大腸内視鏡検査は盲腸~直腸まで直接内視鏡で観察するため、大腸癌の早期発見に最も適した検査です。大腸癌の多くは一部のポリープが癌化して発生することが分かっています。大腸ポリープを癌化する前に発見し、切除することにより大腸癌を予防することができます。当院では「日帰り」による大腸ポリープの切除も可能です。
便通異常(下痢、便秘)、便に血が混じる、腹痛、腹満感などの症状がある方や、健診で便潜血陽性を指摘された方は積極的な大腸内視鏡検査をお勧めします。また症状がなくても40歳を過ぎれば定期的な検査をお勧めします。

検査の流れ

1.検査の予約
検査前に一度、診察を受けていただき、後日の検査になります。
注意事項や薬の服用(前処置)などの説明を行います。
服用中のお薬がある方はお薬手帳などお薬内容がわかるものをお持ちください。

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2.検査前日
夕食は午後8時までに、消化の良いものを軽めに摂り、以後、固形物は食べないでください。 水分(水、お茶)は飲んでいただいても大丈夫です。
就寝前に下剤を服用していただきます。
野菜やひじき、わかめ、こんにゃく、きのこ類などの繊維質の多い食品は検査前日から控えるようにしてください。

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3.前処置
午前8時半より大腸をきれいにするために、ご自宅で下剤(1.2~2L)を数回に分けて服用していただきます。
その後、腸内の洗浄が完了し、おなかが落ち着きましたらご来院いただきます。
(ご来院時間は事前にご説明いたします)
※この前処置の下剤は当日に院内で服用することも可能です。

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4.当日来院後
問診 当日の体調や既往歴、服用中のお薬、アレルギーなどについて確認させていただきます。
前処置 検査しやすい服装に着替えて頂きます。
希望のある方は点滴を行い、鎮静剤を注射し、ウトウトした状態で検査を開始します。
検査開始 ベッドに横になり、肛門から内視鏡を挿入します。
ポリープが見つかった場合には同時に切除いたします。
検査時間は通常20分前後ですが、個人差があります。またポリープを切除する場合にはさらに時間を要する場合があります。
検査中はモニター装置で監視しながら検査を行いますのでご安心ください。
検査終了後 鎮静剤の影響が落ち着くまで30-60分程度お休みいただき、全身状態を確認した後に着替えていただきます。
少しのお菓子とお飲み物をご用意しております。
結果説明 検査結果については当日モニターを見ながらご説明いたします。
ポリープ切除を行った場合には検査後の注意事項がありますので、併せてご説明させていただきます。なお、採取したポリープや組織の結果は約1週間後に結果がでますので、後日、ご説明いたします。

内視鏡検査・治療の
費用について

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)の費用
  1割負担 3割負担
内視鏡検査のみ 1,000円
~1,500円
程度
3,000円
~4,000円
程度
内視鏡検査
+ 病理組織検査
3,000円
~4,000円
程度
6,000円
~12,000円
程度

※他、初診料・再診料・点滴内容、お薬処方の有無により変動があります。

大腸内視鏡検査
(大腸カメラ)の費用
  1割負担 3割負担
大腸内視鏡検査のみ 2,000円
程度
6,000円
程度
大腸内視鏡検査
+ 病理組織検査
3,000円
~5,000円
程度
10,000
~16,000円
程度
大腸ポリープ切除術 7,000円
~10,000円
程度
20,000円
~30,000円
程度

※他、初診料・再診料・点滴内容、お薬処方の有無により変動があります。